2010年10月21日木曜日
サイジング
インドのヒラ・ラタン・マネク氏が太陽凝視で不食になっているのだが、その方法の英文を翻訳してあるサイトを見つけた。
「不食、断眠実験」というサイトを運営している「ともよし」さんのサイトである。
マッキーさんというともよしさんの知り合いが翻訳してくれたらしい。
☆貼り付け始め☆
0~3ヶ月
初日、安全な時間帯に、最高で10秒、2日目20秒、と1日ごとに10秒づつ増やしていく。10日後には1分40秒ということになる。裸足で、地面に立って。目は瞬いてもいい。
太陽光線はものすごい利益をもたらすだけで害はまったくないという信念を持つことが大事。そうすると(不食に関して)より早いよりよい結果をもたらす。信念がなくても実践していれば効果は出るがかかる時間は長くなる。
一方日常生活においての規制は何も要らない。これを実践している時は食べることを楽しんだら良い。そのうちおのずと、空腹感はなくなっていく。
同じ時間に同じ場所でするほうがいい。太陽の周期を知っておくと助けになるため。もしお祈りをするなら何を祈っても良い。
3ヶ月に届くころには眺める時間は15分になっているだろう。人の目から入る太陽エネルギー、また太陽光線は視床下部管に充電する。そこは、脳に通じる網膜の後ろにある管である。この管を通って脳が光パワーを受け取ると、brainutorを活性化させる。脳に遺伝子として存在するプログラムのソフトウエアが働き始め、精神的緊張や心配がなくなるなどの変化を感じ始める。その上、マイナス志向が消えうせ、何事にも自信をもって行動し始める。これがはじめの反応で3ヶ月ほど続く。
人間には良い資質、悪い資質がある。太陽光のないところでは悪い資質が発達する。太陽光が脳に入ると良い資質となって悪い資質と入れ替わる。それは霊的目覚めにつながる。
聞いたり読んだりすることで迷うことがあるだろう。赤ワインは体に良いと聞く一方でアルコールは良くないなど。3ヶ月のサンゲイジング(太陽凝視)で、あなたの発達した霊性が、答えを教えてくれる。
あなたに元から備わる力が発達していく。失望感、怒り、貪欲、妬みなどのマイナス要素は消え、愛すべき人間となる。誰もがあなたを好きになる。慈悲深い人間となり、世界平和に貢献するようになる。積極的なアプローチで社会の問題を解決していく。3ヵ月半過ぎるころにはすべてが変わるだろう。
心理学者は、悲しみは光不足からくると見ている。サンゲイジングの習慣がつけば一生鬱になったりすることはない。マインドのバランスが完璧になる。死の恐怖も消える。マインドの状態としては死を快く受け入れるといった感じだ。ことが起きるというより、あなたがことを起こすようになる。心配はまったくなくなる。誰もが持つ精神的アンバランスを、光は取り除いていく。
3~6ヶ月
次に体の疾患が治り始める。食べ物から同化されたエネルギーの70~80%は脳に取り入れられ、緊張感や心配などのために働く。精神的緊張がないと脳は前と同じ量のエネルギーを必要としない。
サンゲイジングを続け、緊張がほぐれてくると食べ物を摂取する必要量も減ってくる。
30分連続して見続ける頃になると、少しづつ体の不調からも解放されてくる。なぜならその頃までには、太陽にあるすべての色が目を通して脳に届くからだ。
脳は、各組織に適切に行くように、プラーナの流れを調整する。すべての内部の組織は必要な色のプラーナを十分に得る。生命の維持に絶対必要な器官は、決まった色のプラーナに依存している。腎臓、赤。心臓、黄色。肝臓、緑など。色は各器官に届き栄養不足に対処する。
これが6ヶ月をかけて体の不調から開放されるプロセスである。3,4ヵ月を過ぎると、体の不調を自己暗示(太陽を眺めている間病気が癒されるのを思い浮かべる)によって治すことができる。
ソーラリウム:
水晶、色ガラス、天然石、宝石を用いる方法もすべて太陽エネルギー(これらの天然石に蓄えられている)を活用している。速く、より良いヒーリングを期待するなら、天然石を飲み水を入れるビンに入れておくと良い。
ソーラリウムには、たいてい35mの高さのデッキがあって、そこに7つのガラス棚が虹の各色で作られている。このデッキは一日中太陽の周りをまわり、診断された結果によって患者は適切な色の中でヒーリングされる。同様に、各色のガラスの飲料ビンに、水を8時間入れておくと太陽光線による変化が起きて各病気治癒に使われる。
光合成:
我々は誤解しているが、実際はクロロフィル(葉緑素)を必要としない。それが必要なのは植物だけだ。人体は違う媒体でそれをする。光合成は太陽エネルギーを使用できるエネルギー形態に変換する。これで光電子が働き、電気が作られる。
目は太陽光全てのスペクトル(色の列)を受け取る。それらは脳によって必要なときに体のあちこちに配られる。その結果全ての病気が癒される。太陽を眺め続けるとエネルギーはもはや精神的又肉体的疾患に使われることはなくなる。よって、体の中での蓄積量が増える。
あなたは6ヶ月以内に、あなた自身を自由に駆使する人となる。
6~9ヶ月
6ヶ月頃には極小の食べ物の原型、太陽を食べ始めるだろう。そうなると普通の食べ物を食べても体に有毒な廃棄物が入るのを自ずと防ぐ。
7ヵ月半を過ぎ、35分間眺める頃になると空腹感が消えていくのが明白になる。食べ物摂取の必要が減る。
空腹感は存在するのに不可欠な、体のエネルギー要求からくる。
食べ物は体を機能させるのに必要なのではない。エネルギーだけが必要なのだ。
通常、食べ物(太陽の産物)を摂ることで太陽エネルギーを間接的に摂っている。太陽光がないところに、生命は育たない。
よって、食べ物としての原型を摂取すれば、空腹感は減り続け最後にはなくなる。8ヶ月までには空腹感がなくなっているのを体験するだろう。
怠けた、意志の弱い、または信念のない生徒の場合はこの時期は9ヶ月(44分)の頃になるかもしれない。
その時期を越えると、空腹感は永遠になくなる。空腹に伴い生じる体臭、渇望など、又痛みも同時になくなる。それ以上に、エネルギーレベルがもっと高くなっている。脳が太陽エネルギーで活性化した証拠だ。
おめでとう! よくやった! あなたはもう太陽のコックさんだ。
9ヵ月後
9ヶ月が過ぎ44分レベルに達したら、サンゲイジングをやめるべきである。それ以上のサンゲイジングは目の保護のため太陽科学が禁じている。
今まで充電されるものだったその習慣は、やめると今度は体が蓄えたエネルギーを放出するようになる。そのとき始めるのが裸足歩きだ。一日45分で6日間。ゆったりと歩く。速歩きをしたり、走ったりする必要はない。日中のいつでも都合のいい時間でよいが、地面が暖かく、太陽が体に降り注ぐ方が好ましい。
裸足で歩くと、松果体又は第3の目と呼ばれる脳の中央にある重要な腺が活性化される。大きな親指がこの腺を象徴している。
25年前、これは価値のない腺と思われていたが、今は研究に値するものとなり今までで1万8千もの論文の発表に到っている。今では魂の所在地として知られるようになっている。
松果体には視神経の末梢部分がある。残りの4本の足指も各腺を象徴している。
下垂体、視床下部、視神経床、小脳扁桃ここ2年の医学調査において小脳扁桃は重要性を増してきている。
そこは太陽または宇宙エネルギーの基軸であり、目から脳へと届く太陽光線を媒体に光合成を行うという重要な役割を果たす。裸足で歩くと、体の重さが足指を通るこれら5つの腺を刺激する。この刺激は地面の熱/エネルギーそれと頭もしくはクラウンチャクラに降り注ぐ太陽によって強まる。
チャクラは脊髄にはない。それは想像による位置で、実際は脳の中にある。これら全てが磁場を創り、体、脳はあなたに注ぐ光によって充電する。くつろくことだ。
1年間45分間歩く。食べ物はいらない。1年間充電し、進歩したあなたに満足がいくなら、裸足歩きをやめてもよい。その頃になれば3,4日に一度、数分太陽エネルギーを浴びるだけで十分になる。
しかし免疫力をもっと強化したいなら裸足歩きを続ければよい。又は記憶力や知力を増加させたいなど。足で感じる太陽の熱が増えれば増えるほど脳はもっともっと活性化していく。それがまた松果体の活性になる。
松果体はある超常的、航空学的機能を持つ。航空学的とは鳥のように飛べるということだ。
超能力、具現力を発達させ、同時に違う場所に体を置くことができる。科学が人間の超能力を公認し、それを確証する医学実験も行われている。
食べることをやめると、解毒作用により体の各部分とその組織は浄化される(洗練される)。その各内部組織は空間旅行と飛翔のための物理的パーツとなる。内部組織にとっての有効的価値はまだある(食物消化以外)。全ての腺にたくさんの機能があり、太陽エネルギーによって最高のレベルで活躍できる。
幸いにも最高レベルに脳を活性化することができたならきっと悟りを開いているだろう。ほとんど全ての悩みは解決される。
歴史的に見ると多くの人が食べずに生きている。
1922年、ロンドンの帝国医学大学で太陽光線は人間にとっての理想的食べ物であると定めた。しかし、そのノウハウについて言及する人は誰もいなかった。
例をあげれば、ヨガナンダは「ヨギ自伝」の中で食べないことの秘密を知りたくて多くの神秘家や聖者に尋ねる。共通の答えは太陽エネルギーが秘密のドアから入り脳髄に届くというものだった。しかし、彼らはそれ以上秘密を明かさなかった。
だからその頃の一般大衆にこの知識は届かなかった。いまは特別な時代なのだ。
*****(注)*****
brainutor:HRM (Hira Ratan Manek) の造語。私たちの体にはスーパーコンピューターが備わっている。脳だ。
それは現在の最速のスーパーコンピューターをはるかに凌駕した能力を持つ。そんな意味合いを込めて、HRMは人間の脳を〝brainutor〟と呼ぶ。数え切れないほどの才能と、内在する無限の力を、すべての人が自然から与えられている。ひとの能力を過小評価すべきではない。そんな気持ちが〝brainutor〟という造語には込められている。
☆ 貼り付け終わり ☆
以上が、ポイント部分の翻訳である。
なかなか貴重な情報だ。
ライトイーターのジャスムヒーンの主張とかなり同じ傾向がみられる。
太陽というのは、やはり重要なキーワードで、神道の秘伝でも太陽を凝視すると幾何学的模様(マカバで言っているような)が表われるという。
2010年10月14日木曜日
食べない人生
2010年10月9日から渋谷アップリンクほか全国順次公開!
回想ドラマ主演山田まりやさん、森美智代さん、白鳥哲監督の初日舞台挨拶!
10月9日から渋谷アップリンクファクトリーにて映画「不食の時代~愛と慈悲の少食~」がロードショーされてます。初日の10月9日には、回想ドラマ主演の山田まりやさん、森美智代さん、白鳥哲監督の舞台挨拶が行われました。大変盛況で会場は感動に包まれていました。
山田まりやさんインタビュー「食のこと・体のこと」
回想ドラマ主演の山田まりやさんのインタビューが掲載されております。ご自身の体験や映画のことが紹介されてます。
山田まりやさんインタビュー
チケットぴあにて前売り劇場鑑賞券発売中!
11月6日~大阪第七芸術劇場ロードショー!
前売りチケット発売中!
各界から推薦の声!
「素晴らしい映画をありがとうございます
甲田先生と出会えたことをお本当に嬉しく思えました
是非広めて行きたいですね」サンプラザ中野くん(ミュージシャン)
「私はこの映画を応援します」船井幸雄(株式会社船井本社会長)
1日青汁1杯で15年以上も暮らす女性の存在を信じられますか?
鍼灸師の森美智代さんは「甲田メソッド」という生菜食療法で難病を克服し、1日1杯の青汁の生活を続けている。その病とは「脊髄小脳変性症」(運動機能を司る小脳や脊髄が萎縮して、次第に働きを失っていく病気で、国の認定する特定疾患)-現代医学では治らないと言われ、少女時代から苦しんできたが、「断食療法」の先駆的指導者である甲田光雄医師の治療によって見事に克服。その後も健康を維持するために1日80kcalの「食事」と若干のサプリメントで何の問題なく暮らしている。その体験は『食べること、やめました』(マキノ出版)に記されているが、その素顔とライフスタイルがこの映像で具体的に語られている。
驚愕の「少食」健康法にあなたは耐えられますか?
登場する人々は、筋ジストロフィーや膠原病、潰瘍性大腸炎、甲状腺ガンという様々な難病を「甲田健康法」によって乗り越えてきた――この証言を信じるかどうかは、あなた次第!赤池キョウコ(イラストレーター)は、その体験を『マンガでわかる「西式甲田療法」』(マキノ出版)に記し、大阪市立大学教授(体育学)であった羽間俊雄は、病気を克服する過程の「身体の軽さの実感」を語っている。次々と登場する体験者のリアルな言葉に、半信半疑の観客も引きこまれていくであろう。野生動物は傷を負ったり不調になった時に、何も食べずにいるという。断食によって「消化酵素」が節約され、体の浄化や修復の働きのある「代謝酵素」に振り分けられ自然治癒力が高まるのだという。「断食療法」は自然の摂理にかなった健康法と言えるだろう。
「断食療法」を指導した甲田光雄医師とは……?
1924年に生まれ、少年時代より陸軍士官学校まで、病弱のため休学をくり返すが、現代医学の治療を続けるも回復せず、これに絶望を感じ、以来、西式健康法など自然医学の研究に向かう。大阪大学医学部を卒業後、各種の民間健康法を自ら実践し、これを応用する「甲田メソッド」を提唱、ユニークな健康指導医として甲田医院を開業。現代医学では難治とされる種々の疾患に挑戦して多くの治験例を挙げてきた。大阪大学非常勤講師、日本綜合医学会会長などを務めたが、2008年8月に84歳で逝去。『奇跡が起こる半日断食』『朝食を抜くと病気は治る』(マキノ出版刊)、『断食療法の科学』『断食療法50年で見えてきたもの』(春秋社刊)など、著書は数十冊に渡る。信奉者のサンプラザ中野との共著『食べ方問答?少食のすすめ』も話題に…。その優れた実践の歴史が初めて映像で語られている!!
映画「ストーンエイジ」「魂の教育」を生んだ“映像の伝道師”白鳥哲の3部作!
2006年にひきこもりの若者達の心を描いた劇映画「ストーンエイジ」、08年に右脳教育の指導者・七田眞氏を追った記録映画「魂の教育」を生み出して注目される、テレビドラマやアニメで活躍する異能の俳優・声優の白鳥哲が、自らの脳腫瘍を克服する闘病のプロセスで得た智慧と想念を結実させた最新作。各地での上映と講演を進めながら、インパクトある新たな問題提起をぶつけている。また、回想ドラマの主人公の山田まりやの迫真の熱演も話題である。
上映情報
2010年10月9日から渋谷アップリンクにてロードショー
10月9日から渋谷アップリンクファクトリーにて映画「不食の時代~愛と慈悲の少食~」がロードショーされております。
チケットぴあにて前売り劇場鑑賞券発売中!
チケットぴあ
【上映時間】 13:00/15:00/17:00/19:00
アップリンク
11月6日~大阪第七芸術劇場ロードショー!
前売りチケット発売中!
チケットぴあ
11月6日(土)~12日(金) ①10:30~12:00 ②18:50~20:20
11月13日(土)~19日(金) ①14:45~16:15 1回のみ
第七芸術劇場
上映情報
2010年10月24日 中野サンプラザにて上映!
満席となりました。ありがとうございました。
(有)テンプルビューティフル
2010年11月28日 鳥取さざんか会館にて上映!
【日時】2010年11月28日 13時~
【場所】鳥取市さざんか会館
【料金】大人1500円
【主催】シンプルライフ研究所 0857-29-7151
食べること、やめました
著者は20代で脊髄小脳変性症という身体の運動機能が失われて死いいたる病と診断され現代医学では治す方法は無いと言われた。そこでかねてから知っていた、断食と少食療法で有名な甲田医院でこの療法に取り組む。
療法により症状が良くなる事に勇気を得て続けるうちに、青汁一杯になっていく。
それは、ある時期から少食では太る身体になり、青汁にするも太るのでその量を減らしているうちに青汁一日一杯になったのだという。
それは何故か?本書によると人間の腸内細菌は、草食動物に近い細菌構成になっていて、「クロストリジウム」という腸内細菌は植物の繊維を分解してタンパク質の材料であるアミノ酸を作りだすが通常0.1%であるがが著者は100倍近い9.8%。人間は、食物繊維を消化酵素を持たないため摂取しても消化できないとされている。「クロストリジウム」の他にも「ユーバクテリウム」などいくつかの種類があり、それらを合わせると普通の人の腸には30%くらいいるそうだが著者の腸には約60%いるそうだ。
牛が草しか食べないのにあれだけの筋肉を作り上げるのには腸内細菌の働きによる。人の身体の神秘や可能性は人が考えるより以上にあるのだろう。もしかしたら、もっと精密に身体に目を向けたなら今まで思いもしなかった自分を発見できるのかもしれない。経絡やツボが科学的に証明されていないにもかかわらす、経験的に効果があるのが分かっている。だからこそ伝統的な治療法として生き残ってきたのだ。
明治以前の日本には伝統的な治療法が沢山あった。しかし脱亜入欧の流れのなかで政府によって鍼灸按摩は禁止された経緯があるのだ。その時に治療をやめて絶えていった治療法も沢山あったという。その中には身体の精密な観察や普段とは違う身体の見方感じ方があったかもしれない。
武術家甲野義範の武術の研究は人の身体の可能性を示しているが、彼は伝説の達人、名人の神懸かった逸話は誇張されたものではなく事実であったのではないかという。それも青汁一杯で、痩せるどころか太ってしまう著者の存在をみれば納得できるのだ。
からだに問い掛けること。もっとからだに目を向けるならからだは何かを語りかけて来るように思えるのだ。
不食で生きられるか?
何も食べず、何も飲まない人々 - 人は不食で生きられるか
【Pravda】食 - それは睡眠と共に、人間を含む多くの動物にとって生命活動の根幹を成す活動のひとつである。それは言わば人類不変の営みであり、それなくして生命活動を行うことは不可能だとさえ言えるだろう。しかし近年、世界中で決して少なくない人々が一切食事を取らず - そして水さえ飲まずに - 何の支障もなく生活しているという。そしてそうした人々は、自らのことをして「独立栄養生物」だというのである。独立栄養生物とは、例えば光合成を行う多くの植物のように、自分自身で栄養を生産し、それを自らの生命の糧とすることが出来るものを指す。しかし、本来生態系において最も強欲な消費者 - 「従属栄養生物」である人間に、本当にそんなことが可能なのだろうか。
ロシアの動物保護団体会長のイリナ・ノヴォジロヴァ氏はここ数年に渡り、不食を実行している人物である。彼女は不食について次のように語っている。「不食というコンセプト自体は、遠い昔から存在しています。例えばロシアの哲学者でエコロジストのベルナツキーは、かなり早い段階で人間の不食の可能性について考え、そして人間は本来宇宙から得られるエネルギーで生きる事が出来るものであると確信していました。実際、現在でも幾人かの人々は不食を実行し、何の問題もなく生活しています。」
独立栄養生物、従属栄養生物
「現在、地球に存在している生物は大別して二種類に分けることができます。それは独立栄養生物、そして従属栄養生物です。植物の多くは独立栄養生物ですが、それらは太陽や空気といった無機物から栄養を生産し、光合成というプロセスを経てエネルギーを得ることが出来ます。そしてもう一方、人間を含む動物の大半は従属栄養生物に属していますが、これは他の生物から栄養を摂取して生きているわけです。従って、現在不食を実行している人々は、人間というよりは植物に近い存在であるといえるわけです。
現在、モスクワには不食を実行している団体がありますが、彼らは定期的に集まってそれぞれの活動を報告しあっています。私は時々彼らと話をする機会があるんですが、例えばモスクワに住むある女性の話では、幼児が7歳になるまで母乳を与えた結果、8歳になるまでには何の苦もなく独立栄養人間となることが出来たそうです。その母親はもちろん、食べることも飲むこともしません。しかし、母乳はちゃんと出るんですね。
不食はまず、動物性のものを摂取することを止めて菜食主義者になることからはじまり、そして段階を経ながらやがては菜食すらも止めるという形で行われます。そしてそれと同時に飲むことも止めていくわけです。しかし不食を実行している人々が、それによって悪影響を受けることはありません。彼らはむしろ精力的で、明るい人間になります。しかしここで注意しておきたいのは、不食を実行しようとして、ある日突然全ての飲食を止めることは不可能であるということです。それは決して焦らず、一時的な飢餓状態を繰り返しながら時間をかけて行うべきです。さもなけらば、最悪の場合、飢餓や浪費によって死ぬことになるでしょう。」
断食、絶食、不食
近年、65年間に渡って水も食料も摂取せずに生活している男として世界中に紹介されたプララド・ジャニ氏は、最も有名な不食実践者の一人である。氏は6歳の時に水と食料を絶ち、現在に至るまで不食を実践し続けている。一昨年には科学者らによって調査が行われたが、そこで彼は不食が嘘でないことを証明し、科学者らの度肝を抜いた。調査でジャニ氏は数日間に渡って完全な監視体制が敷かれた部屋に入り、水や食料を摂取せず、更には排尿、排泄さえも行わずにそこで暮らしたという。そして数日を経て尚、ジャニ氏の身体は至って健康のままだったのである。また調査でジャニ氏の体内では尿が生成されていることが明らかになったが、それは排尿されず、膀胱に吸収されていることが明らかになったという。そしてジャニ氏は実験を終え、まず空気から水を得ていること、そして口蓋に孔があり、そこから流れ出すエネルギーを摂取していることなどを語っている。
(※写真・上はジャニ氏、下は「太陽を食べる男」として有名なヒラ・ラタン・マネク氏 。氏の断食はNASAの科学者にも調査されているという。)
そしてロシアで最も有名な不食実践者はクラスノダルに暮らすジナイダ・バラノワ(67)である。彼女の場合は、まず最初に肉をやめ、そして野菜を止めるといったように、非常に長い時間をかけて徐々に不食を実行し、現在では完全に不食状態に入ってから既に4年半が経過しているという。またバウマン研究所の科学者らが彼女を調査した結果、彼女の身体は年齢にして20歳程度の若さを保持していたことが明らかになっている。同研究所のスピリドノフ博士によれば、彼女の身体は至って健康であり、胃を除く全ての器官が正常に機能していることを確認したと話している。そして博士の結論どおり、彼女は現在、病気もなく至って健康であり、非常に快活であるという。
しかしまた、彼女は不食についてその厳しさを次のように語っている。「不食という新しいライフスタイルに慣れるまでは本当に苦しみました。痙攣や極度の疲労、喉の渇きに襲われ、時にはこのまま死ぬのではないかとさえ思いました。しかしそういう状態を1ヶ月半経て、ようやく健康状態が回復してきたんです。」
自給自足のシステム
このように、現在ではまだ数少ないが、何も食べず、何も飲まずに生きている人間は既に、実際に存在していることが確認されているのである。あたかも人間の存在を根本から覆す彼らの身体には、一体いかなるシステムが機能しているのだろうか。一説には、こうした不食の実践が人間を根本から、新たな自給自足型の人間に作り変えるのではないかという推測も行われているが、その原因は未だ定かではない。
近年の栄養学によれば、人体に必須とされるB12ビタミンは動物性食物の中にのみ存在していることが確認されている。従って、菜食主義は人間にとって本来は不適切な状態であると言えるはずなのである。しかしまた最近行われた報告によれば、そうした事実にも関わらず、菜食主義を実践している人々の身体から十分なB12ビタミンが存在していることが発見されている。この結果は研究者らを悩ませたが、更なる研究の結果、それらのビタミンは腸内のマイクロフローラ(常在細菌群)の活動によって合成されていることが明らかになりつつあるという。また更に別の研究では、人間の腸は、アミノ酸を合成する微生物を作り出すことが可能であるという新たな事実も報告されている。
食 - それは人類にとって未来永劫不変の活動である。おそらく多くの人々はそれを疑いさえしないだろう。しかし、世界には既に、食事を絶ってなお快活に生きている人々が少なからず存在しているのである。
あなたが毎日口に運ぶそれは、果たして本当に必要なものなのだろうか?
【参考1】ベジタリアンの情報ページ:草食動物のしくみより
(前略)草食動物のような機能を持つ人達もいます。パプアニューギニア高地の人は、ほとんどイモ類(糖質)しか食べず、たん白質摂取量が非常に少ないにも関わらず、貧血など低栄養状態は認められず、筋骨逞しい体型を持っています。研究によると、彼らの腸には「アンモニア態窒素」を「アミノ酸」として取り込む嫌気性のらせん状細菌や連鎖状の細菌が住んでいて、これによってたん白質を得ているとのことです。このような「特殊な」腸内細菌を持つ人はパプアニューギニアに限らずいるようです。普通の人でも食生活を変えることでもある程度腸内環境が変化するようです。
【参考2】百人社通信 : 「三年食べない女」(遼寧晩報2003年6月9日)より
これは大連在住のある女性の身に、実際に起きた出来事だ。記者は昨日、公安部の協力を得てこの女性を取材する事ができた。理髪店経営の女性、冷雲さんは今年52歳。3年前のある日、多忙により朝食・昼食共に取り損ねた彼女は、午後三時にいつもの揚げパンを買ってきた。ところが食べ終わるなり気分を悪くして全てもどし、その後二日間何も口にしなかった。自分でも奇妙に感じたのは、その間空腹感を全く覚えなかった事。自ら病気を疑い、地元病院で検査を受けたが全て正常。更に大連市の大病院を幾つかまわり検査したが、やはり異常なし。摂食障害の可能性を考えた医師もいたが、こうした患者に見られる体への悪影響が、彼女には全く見られず、全機能正常。結局原因はわからず、冷雲さんは病院通いをやめてしまった。こうして彼女は、2000年5月から食事を取っておらず、毎日夕方に飲む一杯の水が、唯一の「食べ物」なのだという。当初は小便があったが、不思議な事にここ30ヶ月間は、大小便が一切ない。長いこと悩まされていた頭痛、リューマチ、胃病等も、不食になってから奇跡的に全てが好転した。頻繁に風邪を引いていたのが、今では病気知らずの精力旺盛。現在、理髪店で連日10時間以上働いているが、全くの疲れ知らずだ。唯一の良くない変化は、たいへん痩せてしまったこと。元々62キロあった体重が、2000年末には45キロにまで減少。しかし、それから2年以上、更なる減少はない。
【参考3】『東遊記』巻之五末より、「不食病」(奇談)より
この尼は十四五歳のころから少食であった。十六七歳で同じ村の家に嫁いだが、病身だという理由で離縁され、実家に戻って後、尼となってこの寺に住んだのである。尼になってから少食の度合が進み、一月に二三度、少し食べればいい、という状態になった。その後、数か月の間に一度、少し食べるだけになり、ここ数年はずっと食べていない。ただ、時々わずかの湯を飲むだけである。このように断食していながら、身体が特に弱るわけではない。(中略)庶民を惑わすいかがわしい尼ではないかと、その筋が疑って吟味したこともあったが、結局、病気のせいでそうなのだとわかって、おかまいなしとなった。
【参考4】ところでブリザリアンって何?より
ブリザリアン、英語でBRETHARIANと綴る。水を中心とした液体を摂取するだけで生活している人々のことである。(中略)かつてシュタイナーは薔薇十字団の修行について“人間の内部の中で酸素を炭素にする器官を形成する規則正しい呼吸を指導する。現在植物が行っていることを、将来、人間は自らの器官を通して行うようになるが、この器官を今から修行によって形成する”“将来、人体はより植物に似たものとなり、神聖な愛の鎗と出会う”と語った。食事をしない人々はインドにおいては他にも例があるようで、聞くところ、25,000人のブリザリアンが存在するらしい。
【参考5】不食実験の会 | 人は食べなくても生きられる
【参考6】絶食療法の解説 | 断眠の影響とその限界
2010年10月1日金曜日
プレゼント・ツリー
ファンドレイジング道場
「ファンドレイジングが社会を変える」(三一書房)より近日刊行予定。