2010年5月17日月曜日

経営戦略とは

普段何気なく使っていますが、意味を説明しろ言われると意外と難しいのが「戦略」という言葉です。戦略という言葉は、元々戦争に勝つための長期的なプランのを意味しますが、経営戦略で用いる戦略は、経営コンサルタント会社のマッキンゼーにより次のように定義されています。

「企業・事業目的を競争優位性により持続的に達成できる構造を構築する施策群」

つまり、戦略とは、会社の目的を達成できる仕組みを作るためのアクションのことで、その仕組みは競合に簡単に真似されないもので、かつ長期にわたって持続できるものというわけです。


 ●企業における戦略の位置づけ 

企業における戦略の位置づけは、下の図のようになります。




 ●KSF 

KSFとは、Key Success Factor の略で成功要因という意味です。KSFには、「競争のルール・勝利条件」、「自社の勝ち方」という要素があります。前者は外部環境分析をすることで、後者は内部環境分析をすることで見えてきます。

もし、「競争のルール・勝利条件」と「自社の勝ち方」がマッチしない場合は、事業からの撤退を考える必要があります。
(参考:KSFの例)


 ●戦略代替案の評価軸 

戦略代替案の評価軸には様々なものがありますが、ここでは代表的なものをピックアップします。

■リターンはどの程度か?
■時間はどの程度かかるか?
■実現可能性は高いか?低いか?
■自社の風土や他の戦略との整合性はあるか?
■リスクは大きいか?小さいか?

通常は、全てにおいて勝っているという戦略はほとんどなく、互いにトレードオフの関係にあります。したがって、何を優先して、何を捨てるのか、意思決定する必要があります。この意思決定の部分に会社・経営者としての個性が出ます。

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